労・終

次も決まっていないのに思い切って退職してからもうすぐひと月が経つ。退職直前の時分に「よ〜しパパも辞めたらテック系のすなる退職エントリといふものをしてみむとてするなりしちゃうぞ〜」などと謎テンションで考えていたが、いざ辞めてみると糸が切れたみたいになって驚くほど書く気分にならず、じゃあ書かなきゃいいんだけど心の整理というか一区切りをつけたい気持ちもあり、思いつくままに書き殴ってみることにする*1

 

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退職後もしばらくは「まだ何かあるのではないか」とビクビクしていたが、お盆休みも挟んでようやく人間性や健全さを取り戻しつつある。ここ数か月、ちょっとぐらい何かあっても大丈夫、オッケーオッケーという、普通の状態なら当たり前に心に備わっている弾力性みたいなものが失われていた。瑣末なことでもこの世の終わりみたいな気分になっていたし、しょっちゅう死にたいとも死ねとも考えていた*2。毎日お腹がピーゴロロ*3になり、あれだけ大好きなビールも飲む気がせずあっちゅう間に4kg痩せた。ちなみに辞めてからは無職ビールをたいへん美味しく飲ませていただいておりまして、これまたあっちゅう間に2kg戻った。

 

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以前にどこかで「無職をやるにも才能が要る」というような文章を目にしたことがあった。だいたいの人はヒマを持て余してしまうから、無職を長く続けられないというような話だったと記憶している。そのときは有職だったのでほーんと読んだだけだったが、いざ無職になってみると「なるほどなるほど〜〜!!ああ、なるほど〜〜!!*4」と痛感している。すなわち、自分には無職の才能がないのである。ヒマ。圧倒的にヒマ。積極的に動いていたのはお盆休みぐらいまでで、その後はだらだらスマホをいじっているだけで1日が過ぎていってビビる。辞めたらやろうと考えていたことの2割ぐらいしか達成していない。積ん読や積ん録の処理も進まない。ウケる。多分だけど、次の働き口が決まっていつからスタートと分かれば焦ってやり出すんだと思う。ウケる。

 

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夫の転勤についてくる形で知らない土地に来て最初の職場で、言い方は悪いがまあババを引いてしまって、相談や愚痴を言う相手も見つけられないうちに*5限界を迎えた感じなので、運がなかったヨネ*6で割り切るしかない。しかないのだが、正直この街やこの街の人に対する恐怖心がぬぐえていない。たった1つのコミュニティを街全体の話に広げるのもいかがなものかとは思うが、これで次もあかん感じだったらマジで夫を置いて実家に帰るかもしれない。さらに言えば前職はトントン拍子で決まったもので、深く考えずに勤め始めたことへの後悔もあって*7、次は慎重に、少しじっくり探そう…と思っている*8。別に仕事が全てではないけれど、子どももおらず地元のサークル等に参加する趣味もなければ、必然的に仕事で触れ合うコミュニティの重みが増すから…。そういう意味ではこの前に住んでいた土地で最初に勤めた職場が本当に良くて、離れた今でも割と街に愛着があるので、今回もそうなるといいなと思っていたんだがな、まあそう上手くも行かんわな。はっはっは。死にたい。

 

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いつかこの土地を離れることになった時に、最初はマジくそだったけどなんだかんだ良いところだったよね〜と思えるとね、いいですよね…。

*1:タイトルはれのみ氏のツイッター(@onorenomi)から拝借。れのみ氏の4コマはダメ人間に刺さるので読まれたい、kindle版もある

*2:このあたりに具体的なエピソードを書こうとしたがお腹がキュッとなって、書いては消し書いては消しして最終的に全消しした[お察しください]

*3: ピップ ワンダーペット CM - YouTube

*4:このコピペが好きでついつい使ってしまうが下ネタだな

*5:ここは自分の人見知りもあかんのだが

*6:森田童子

*7:とはいえ考えたところで回避できた話でもなかった

*8:思っているんですけど、そう思った矢先に人づてに「ウチで働く?」的な話が降ってわいて情緒が追いついてない