猫の話をします

先の記事で今般の転居について無駄にダウナーな文章を書き連ねたが、それとは分けて、猫を連れての長距離引越しの体験談をまとめておきたい。次いつまた引っ越すことになるかわからないし、それまでに絶対忘れる自信がある。これを書き残しておくことで未来の自分から感謝されること請け合いである。ありがとう自分。いいってことよ自分。

やったこと

事前準備

  • 輸送手段の検討
    • 空路: メリット―移動時間が短くて済む/デメリット―輸送中は貨物室になるので猫の様子を確認できない
    • 陸路: メリット―様子を見ていられる/デメリット―時間がかかる(新幹線+特急+αで約6時間)
    • 目を離した間に万一のことがあったら悔やみきれないので陸路を選択
  • 猫を動物病院に連れていき、体調のチェック(→問題なし。ついでに今年分のワクチンも接種しておく)
    • 輸送手段の相談。陸路でも大丈夫だろうとのこと
  • 引越業者への連絡
    • 見積もりの際に猫がいることを伝える
  • 新居の準備
    • 旧居の猫グッズのうち、すぐに必要になるもの(猫トイレ、ケージ、猫ベッド、食器、未開封の猫砂、未開封のドライフード)を先に新居へ送る
    • 荷物の搬出から搬入までに中1日かかるため
    • 旧居にはサブトイレ&食器を残す(より慣れているものを新居へ送る)
    • 受け取りは夫が引越しより前に新居方面に行く予定があったので、そのタイミングで。入居日もその分前倒しした*1


(大変でした)

  • 居心地の良いキャリーの準備
    • 本猫にキャリー=動物病院の記憶のせいか印象がよくなさそうなので、ハウスにもなるキャリーを新しく購入
    • リビングに置きっぱなしにして寛ぎスペースと認識していただく(→成功)

  • 新幹線・特急の指定席券購入
    • 手回り品きっぷは事前に買えないので当日乗るときに(後述)
  • 猫関連品はぎりぎりまで荷造りしない

搬出当日

  • ごはん場とトイレの撤去
    • 食事とトイレが済んでいるのを確認して撤去・荷造り
    • 引っ越しが午後からだったのでこの点では助かった
    • トイレの砂をスコップひとさじ分ぐらい分けて手荷物に入れておく


  • 猫の隔離
    • お風呂場の荷物をすべて運び出した後に上記のキャリーとお気に入りのおもちゃを置き、猫を隔離
    • 扉に「中に猫がいます 絶対に開けないでください」と張り紙し、口頭でも伝える
  • 鉄道での移動
    • 事前に鉄道会社の規約を確認しておくこと。場合によってはタクシーも検討
    • JRは「手回り品」として手続きすれば持ち込みできる
    • 手回り品きっぷは事前に購入できない。乗車当日に駅員さんに申し出て280円払うと、細いワイヤの付いた手回り品きっぷをくれるので、キャリーの目立つところにくくりつける


新居到着後・搬入日

  • 猫トイレに旧居から手で持ってきた砂を混ぜる
  • 猫を放つ*2
    • 実際はキャリーのファスナーを開けただけ。室内には翌日昼頃まで出てこなかった
  • 搬入日
    • 搬出日と同様にお風呂場に猫を隔離する
    • 猫のいない引越しでも同じだが一角を段ボールゾーンに充て、すぐに使わないものの入った箱はとりあえずそこに置く。そんで猫が入れないようにした*3

反省点・次回への検討事項

引越当日のごはん

通常7時/19時の朝夕2回与えていて、引越当日もそのようにした。しかし引越日は思ったより余裕が無く、出発直前にドライフードをあげようと思っていたのがドタバタの中ですっかり忘れてしまい、朝1食こっきりになってしまった。うちの猫は正確な腹時計を内蔵してるマンなので、19時になるや新幹線の中で鳴き出してしまった。かわいそうなことをした。移動中でちょっとだけあげられるような、小分けになったおやつを持っていればよかったかもしれない。外でキャリーを開けるのは勇気がいるが。

(能書きがすごいな)

ペットホテルの利用

ペットホテルに預けられた経験がなく、かつ、家の者に対してフレンドリーだがよそ者に対してアンフレンドリーな性格である猫を考慮して、できるだけ環境の変化を小さくしつつ一緒に移動する方法をとったわけだが、おそらく1〜2泊してもらえれば人間サイドとしてはすげー楽だったと思う。うちの猫は旅行中の留守番などお手の物のデキる男(メン)なのだが、いちどお試しでペットホテルに預けてみてもいいかもしれない。

事前にシャンプーしておくとよさそう

よく言われるように猫は比較的体臭が少なく、普段家にいる分にはまったく気にならない*4。しかし鉄道車両という閉鎖空間でひざの上にキャリーを置いていると、なまあたたかい空気とともに猫の体臭がムオッ…と上がってきて鼻腔を直撃する*5。かなり厳しかった。もともと乗り物酔いをするタイプだがこれで完全にとどめを刺された形である。

引越準備中にそんな余裕あるかよ!とは思うが、可能なら1週間前にでもシャンプーしておくと軽減される気がする。拭き取りタオルだけでもだいぶマシになりそう。

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元気です

転居後しばらくはビクビクしていたが1週間もするころには落ち着きを取り戻して、今やすっかり「おれんち」という認識になってそう。めしももりもり食べるしいたって健康である。引越しに耐えてくれてありがとうな。またあったらごめんな。そのときはまた頑張ってくれ。

猫氏近影(筆者愛用のニセサーフィス*6と共に)

*1:が、これ次回できるとも限らないし結構ムチャしたなーと思っている。夫には感謝である

*2:ジョン・アーヴィング

*3:が、慣れてきた猫は多少のバリゲードは突破してあっという間に最奥まで到達してましたね まあ仕方ない、爪をとがれなくてよかった

*4:鼻がバカになっている可能性はある

*5:キャリーの上部がメッシュになっているので、本当になんだろう…こう…地下鉄の通気口の上に立っているような…

*6:そういえばセイ・エイスースの歌が好きすぎて何回も聞いてる  www.youtube.com