夫 meets 西野カナ

午前3時ごろ、細かい振動で目が覚めた。すわ地震か、と思ったら、横で夫がカタカタ震えていた。そりゃもう震えていた。西野カナもかくやと言うほどに。震えながら「寒い…すごい寒い…」と繰り返している。

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夫は体が弱い。「体が弱い」と聞くと何か持病があるとか、幼い頃に大病を患っていたとか思い浮かべがちだが、夫の体の弱さは「低空飛行」の一言で表すことができる。大病はしないが、とにかく風邪だとか下痢だとか嘔吐だとか、そういった「すぐそこにある」体調不良に陥りがちで、それが毎回長引く。夫がどこかから病原菌を仕入れてきて、それを私が貰って、私が治っても夫はまだこじらせている、というのが我が家の日常である*1

そんな夫は、体調が悪いときは決して無理をしない。私はそれを夫の美点のひとつだと思っている。個人的に、体調が悪いという自覚があったり、あるいは実際に熱があるということがわかっているのに、無理して通勤・通学をするのが好きではない*2。夫もそれは同様で、「これはあかんな」と思ったら躊躇わずに休むなり遅出・早退なりする*3。自分の場合、無理をしても悪化させるだけで、休んでしっかり治す方が結果として迷惑を掛けないから、と。夫が「低空飛行」の体と付き合うなかで身につけた対処法なのだろう。私の職場を見ていると、明らかに体調の悪そうな人が翌日にインフルエンザでした〜テヘペロ〜なんて電話を寄越してくることがざらにある。早く「無理をしないでとっとと休む」ってのが一般的になればいいのにな、としみじみ思う。

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冒頭の続き。検温すると38℃超え*4。震えもますます大きくなる。とにかく悪寒がひどいようなので解熱剤を飲ませ、救急外来について調べていると、会いたい気持ちも少しは落ち着いたようで震えが収まってきた。やがて寝息が聞こえてきたので、私も休むことにした。

朝になり、夫a.k.a西野カナに具合を尋ねると「良くはないよ きっと still have fever」との答え*5。ということで日曜も開いている病院へ行く。インフルエンザ検査の結果は陰性。とはいうものの、医師に「ンー、インフルっぽいんだけどネー…出なかったネー…」と言われたとかなんとか。明日になっても熱が下がらなければ再検査した方が良いとの由。夫がインフルであれば、近日中に私も西野カナ化するおそれがあるだろう。〜 Ah 手洗いうがい ねぇ しっかりしようね Darling

 


Tokyo Jihen - Odaiji ni - YouTube

*1:嫌な日常だな

*2:もちろん誰しも好きじゃないでしょうし、状況にもよりましょうが

*3:夫の名誉のために書いておくと、どうしても替えがきかない予定があるようなときには出勤するし、休んだ日も急の電話などには対応していたりします

*4:まだ上がっていたが、夫は「もう見たくない」とか何とか言って体温計を消しやがった。夫のそういうところはいかがなものかと思う

*5:うそです