黙れメイクマン、お前にブスが救えるか!

(※ご指摘を受け一部修正しました)



ブスの端くれとして、ブス関連の記事が話題になっているとつい見てしまう。鬱屈した苦しみに共感し、それでもどうにか生きていこうという意志に心震え、毎度しみじみ読ませていただいている。そんな中で、最近気がついたことがある。ブスが悩みを吐露する記事には、ほぼ毎回のように「女の子はメイクで変身できるよ!がんば!」的なコメントが寄せられるのだ。もちろんそれを書く人に悪意はないのだろうし、書き手を応援する気持ちのあらわれだろう、とは思う。しかし彼ら彼女らは知っているだろうか。この世にはメイクで矯正できないブスが存在することを。

 
私は返す返すもブスなのだが、もし「あなたのブスはどこから?」と問われれば、「私は骨格から!」と答えるだろう。骨だ。骨からブス。そしてやたらとパーツが派手だ。眉毛はくろぐろと、まつ毛もばさばさと*1、唇はあかあかと。そしてその配置がマズい。おわかりいただけるだろうか。
 
私は、「がんば!」と言っている人が想定するブスというのは、こういったタイプの女性なのではないかと推察している。
 

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(※特定の誰かがモデルではありません)
 
髪や肌の手入れが不十分、ファッションに関心が無さそう、というのに加えて、「メイクで化けそうなパーツが適切に配置されている」という女性。これなら確かに、がんば!と言いたくなる気持ちもわかる。ちょっと手を掛けるだけで美しくなれそうだし、メイクやファッションに気を遣っている女性からすれば「もったいない!!」という苛立ちすら感じるかもしれない。
ではこちらはどうか。
 
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(※くり返しますが特定の誰かがモデルではありません*2
 
「パーツがデフォルトでド派手な上、輪郭や配置がなんだかな」という女性である。そなたは彼女に「メイクで変われるよ!」と言えるか。言えるならどのようにメイクすれば変われると考えるのか、400字以内で論述せよ(98・東京大)。
 
もちろん、自分に似合う髪型や服装、メイクを探求する努力というのは決して無駄にならないだろう。この冷凍都市の暮らし、女性には「他人を不快にさせない、最低限の身だしなみ」という前提条件があるからだ*3。ただ、一概に「メイクをすれば可愛くなれる」ってのはちがうだろう。なあちがうだろう。ちがうと言ってくれよォ頼むよォォと思うわけであります。
なんて言うんですかね、ブスに「メイクしようよ!」と訴えかける動機が「身だしなみ」であれば、骨格ブスにも適用できる一般論だから良いのです*4。ただ、「ブスの克服」を考えているのであれば、それができない顔立ちもあるよ、という。そういう。そういうアレです。そういう事例をシェアさせていただきます。
 
私の個人的な体験を述べますれば、プロの手に掛かってもどうにもならなかった。あかんかった。過去数回、美容院やらなんやらでメイクをしていただいたことがあるのだが、鏡の中には一段階濃くなったブスがいた*5。この悲しみ。こうして私はまたひとつ諦めたのでありました。めでたし。 

*1:と言うと「うらやま死〜〜」と言われたりするのだが、まあ部分ならね、部分だけなら良いんでしょうけどね

*2:限りなく自画像に近いブルー

*3:これに関連するのかわからないが、自分が子供の頃に比べて、最近の女性のビジュアルってホント向上しているよなぁと思う(※個人の感想です)。平均レベルが上がっているというか、街を歩くとみんな綺麗で可愛い

*4:ある程度の年になると、すっぴんでいること自体が「だらしない」と評価される世界線を我々は生きているのです。恐ろしい恐ろしい

*5:今「濃い顔を薄く見せるメイク」でググったら、まさにそこに書いてあるようなテクニック(顔の凹凸を消すようにハイライトを入れるとか、ポイントメイクは肌になじむ色を使うとか)を駆使していただいていたと思う。無念である