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ポエム

あの日のボクは
アラフィフの女性社員と
大量の書類をやっつけていたね

風が冷たい季節で
手荒れがつらい季節で
メクリッコを4つもつけていたっけ

プラス メクリッコ M 箱入り

プラス メクリッコ M 箱入り


アラフィフさんはそんなボクを見て言った
「えらいね」って
そうして親指をひとなめした

ボクは思った、「ああはなりたくない」
こうも思った、「でも、なってしまうかも」
アラフィフさんはひとなめ、ふたなめ
オフィスに響く紙ずれの音

時は流れ、また風が冷たい季節
ボクはいまスーパーにいて
ビニール袋を開くために指をなめている

隣の人の嫌そうな顔
ああ、あの日のボクもきっとこんな顔してたんだね
安心して、破りとった袋しか触っていないよ

あの日のボクへ、未来はここだよ
あの頃の未来にボクは立っているよ



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